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シホーテアリン隕石 フュージョンクラスト

60,000円(税込66,000円)

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採取地 ロシア、極東、Sikhote Alin 山 サイズ約61mm×44mm×18mm 約96g プラスチックケース付き (税抜き1万円円以上送料・代引き手数料無料)

シホーテアリン隕石は1947年2月12日、午前10時半頃、ロシア(旧ソ連)極東のウラジオストックの北東約440km地点、Sikhote Alin山に落下した隕石(隕鉄)です。
火球となって非常に眩しい光を放ちながら轟音と共に落下し、落下地点付近からは噴煙のような煙が数時間にわたり立ちのぼっていたそうです。午前中であった為、多数の人々に目撃されています。
数千メートルの上空で爆発した為、広範囲に隕石シャワーが降り注ぎ、最大のクレーターは直径26m、深さ6m程もありました。
宇宙空間を浮遊する小惑星の核の部分で、ニッケルの含有量からオクタヘドライトに分類されます。

本品の説明
本品は表面に黒っぽい溶融皮殻(フュージョンクラスト)が見られる標本です。
片面は滑らかに溶かされ、盛り上がっています。
反対側の面には同じ方向に彫刻刀で削られた溝のような痕跡が見られ、やや丸みを帯びて溶かされています。
周辺に引きちぎられたような痕跡があり、上空で爆発した影響と思われます。
溶かされた痕跡と引きちぎられたような痕跡の2つが見られる標本です。
表面の細い筋は、鉄隕石を構成する鉱物で、ニッケルを豊富に含んだテーナイトとニッケルの含有量が少ないカマサイトという成分が異なる2つの金属相の分離面と思われます。

溶融皮殻(フュージョンクラスト)とは、隕石が大気圏に突入し落下する際に空気との摩擦熱で表面が溶かされ、その痕跡が焦げたように見える黒っぽい皮膜となって残っているものです。

・テーナイトとカマサイト
鉄隕石のウィッドマンシュテッテン構造を構成する鉱物で、ニッケルを豊富に含んだテーナイトとニッケルの含有量が少ないカマサイトという、成分が異なる金属相です。
これらの溶け方の違いにより、ウィッドマンシュテッテン構造が目に見える形で現れます。

照明の間近で撮影しているため、現物よりもやや明るく写っている写真があります。
現物は写真よりもやや黒っぽい色合いです。

シホーテアリン隕石は、分化した小惑星のコア(金属核)が起源と考えられています。

分化した隕石
ある程度の大きさの小惑星は内部の熱により融解し、地殻、マントル、コア(金属核)に分化すると考えられています。
内部が分化した小惑星が他の天体との衝突など、何らかの原因によって破壊され、宇宙空間を彷徨し、その後、地球に落下した破片は、分化した隕石と呼ばれます。
分化した隕石には組成の違いがあり、鉄ニッケル隕石は小惑星のコア(金属核)が起源、石鉄隕石はコアとマントルの境目付近が起源、エイコンドライトはマントル及び地殻部分が起源とされています。

日本の気候では、隕鉄は時と共に錆びることがあるので、時々ミネラルオイル(ホームセンターで売っているミシン油などの無色透明の防錆・潤滑用鉱物油)で拭いて下さい。

遠い宇宙からのメッセージを伝える神聖な石として、パワーストーンやスピリチュアルストーンとしても有名です。 また、大気圏を通過して地球に落下する際に、不純な物質を燃やし尽くすことから、邪気を浄化する特別な石として、他のパワーストーンの浄化にも人気があります。

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