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シホーテアリン隕石 レグマグリプツ、フュージョンクラスト

20,800円(税込22,880円)

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採取地 ロシア、極東、Sikhote Alin 山 サイズ約28mm×22mm×16mm 約26g (税抜き1万円以上送料・代引手数料無料)

シホーテアリン隕石は1947年2月12日、午前10時半頃、ロシア(旧ソ連)極東のウラジオストックの北東約440km地点、Sikhote Alin山に落下した隕石(隕鉄)です。
火球となって非常に眩しい光を放ちながら轟音と共に落下し、落下地点付近からは噴煙のような煙が数時間にわたり立ちのぼっていたそうです。午前中であった為、多数の人々に目撃されています。
数千メートルの上空で爆発した為、広範囲に隕石シャワーが降り注ぎ、最大のクレーターは直径26m、深さ6m程もありました。
宇宙空間を浮遊する小惑星の核の部分で、ニッケルの含有量からオクタヘドライトに分類されます。

本品の説明
本品は指で押したような凹みのレグマグリプツが見られ、表面が溶かされた痕跡である黒い溶融皮殻(フュージョンクラスト)で覆われた標本です。
大気圏突入時または突入後のかなり早い段階で分裂した個体です。
片面が滑らかな形に溶かされ、丸味を帯びた形状です。

レグマグリプツや溶融皮殻(フュージョンクラスト)が見られる個体は、上空で爆発した破片や地上に激突して割れた破片よりも個体数が圧倒的に少なく、高く評価されています。

レグマグリプツとは、隕石が大気圏に突入し落下する際に、隕石表面で渦状の空気の流れが発生し、その摩擦熱により隕石の構成物質の一部が溶融した際に出来る、指で押したような凹みです。

溶融皮殻(フュージョンクラスト)とは、隕石が大気圏に突入し落下する際に空気との摩擦熱で表面が溶かされ、その痕跡が焦げたように見える黒っぽい皮膜となって残っているものです。

これらは、この隕石が大気圏内で比較的長い時間、空気との摩擦熱にさらされていたことを意味しており、上空で爆発した破片ではなく、大気圏突入時または、突入後の早い段階で分裂していた個体であることの証明になります。

・テーナイトとカマサイトの分離跡
丸く溶かされた面に滑らかな凹みのレグマグリプツが見られ、レグマグリプツ内部にはさらに深い余横長の窪みが見受けられます。
これは鉄隕石を構成する鉱物でニッケルを豊富に含んだテーナイトとニッケルの含有量が少ないカマサイトという成分が異なる2つの金属相が、大きなダメージを受けること無くきれいに分離した痕跡です。
また、裏面にも小さい横長の窪みがあり、ここも分かりやすい分離面になります。

大型の隕石が大気圏に突入した時のエネルギーは凄まじく、隕石はその衝撃で分裂します。
鉄隕石の場合、一番弱い部分は隕石のウイッドマンシュテッテン構造を形成するテーナイトとカマサイトの境の部分です。
大気圏突入時の凄まじい衝撃の中で、テーナイトとカマサイトの境の部分が大きなダメージを受けること無く、きれいに分離した分離跡が見られる標本は大変希少です。


シホーテアリン隕石は、分化した小惑星のコア(金属核)が起源と考えられています。

分化した隕石
ある程度の大きさの小惑星は内部の熱により融解し、地殻、マントル、コア(金属核)に分化すると考えられています。
内部が分化した小惑星が他の天体との衝突など、何らかの原因によって破壊され、宇宙空間を彷徨し、その後、地球に落下した破片は、分化した隕石と呼ばれます。
分化した隕石には組成の違いがあり、鉄ニッケル隕石は小惑星のコア(金属核)が起源、石鉄隕石はコアとマントルの境目付近が起源、エイコンドライトはマントル及び地殻部分が起源とされています。

日本の気候では、隕鉄は時と共に錆びることがあるので、時々ミネラルオイル(ホームセンターで売っているミシン油などの無色透明の防錆・潤滑用鉱物油)で拭いて下さい。

遠い宇宙からのメッセージを伝える神聖な石として、パワーストーンやスピリチュアルストーンとしても有名です。 また、大気圏を通過して地球に落下する際に、不純な物質を燃やし尽くすことから、邪気を浄化する特別な石として、他のパワーストーンの浄化にも人気があります。

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